2016年4月7日木曜日

ペーパーレス洞窟測量 vol.4 ”キャリブレーションTopoDroid版”

いつも洞窟のことで頭がいっぱいのオカザです。
チカノさんから始まった我がチームのペーパーレス測量ですが、先日ようやく基板とバッテリーが届き、色々ありましたが無事に私の測量計DistoXもペーパーレス対応になりました。わーい。
しかし、まだチカノさんも苦戦したというキャリブレーション作業が残っています。これが面倒で、ちゃんとマニュアルを読んで準備していかないと手こずります。チカノさんはPDA上でPcketTopoというアプリを使っていますが、私はAndroid携帯を端末としてTopoDroid(トポドロイド)というアプリを使っているので、TopoDroidのバージョンをメモしておこうと思います。ちなみに、TopoDroidは日本語対応していないので全部英語です。英語が分かる方は以下のマニュアルが参考になりますが、2016.4現在のバージョンは3.1のため、以下のページは2.5と2.7についてなので情報がやや古いです。

http://www.gzluna.com/cave/distocalibnew.html
http://marcocorvi.altervista.org/caving/apps/tdmanual/index.htm

準備したもの:
①8方向がわかる板(カッターマットに線を引いた。もう少し固いものが良かった。)
②三角定規(測量計を45度にするため、立てやすいように二個を組み合わせた。)
③基盤を交換したDistoX
④TopoDroidをインストール済みのAndroid携帯

①DistoXをキャリブレーションモードにして、全56ショットを取る。
ここはチカノさんの記事④~⑥と同じですので省略します。
ちなみにどの方向からショットを取り始めるか、順番はあまり関係ないみたいです((追記)キャリブレーションの最初の16ショットは、水平方向に取るのが良いそうです)。あと、取り間違えてしまっても、あとでデータを消せますので、とりあえずすべてのショットを取りましょう。

(注)ショットを取る作業は本来は磁場の影響の少ない洞窟内でやります。


②DistoXはキャリブレーションモードのままで、データをAndroidへ転送します。TopoDroidoを起動し、左上の赤いDistoXマークをタップ。

Bluetoothで接続するDistoXのアドレスを選びます。








接続したら、三つ目の歯車マークをタップすると、「Calibrations」の表示がでます。










「New Calibrations」をタップし、名前を適当に付けて、2番目のフォルダーマークをタップします。











Calibrationの画面になったら、左上の↓ボタンをタップでダウンロードを開始します。
DistoXとつながっていれば、DistoXのbluetoothマークが点滅し、56のデータが転送されます。
















③データをグループ分けし、係数を計算して、DistoXへ戻す。
難しそうですが、ボタンを順番にタップしていくだけです。
3番目の「1.2.3...」をタップして、OKをタップすると、自動で4データ毎にグループ分けしてくれます。グループ分けが終わると、データが青とピンクの文字に変わります。各データをタップして、手動でグループ分けをしたり、いらないデータを修正・削除することもできます。
一覧の数値は
 ID/<グループ番号>/方位/斜度/回転度/エラー数値(係数計算後に表示)
の順番で表示されています。












次に5番目の歯車マークをタップし、係数を計算します。
下に出てくるAverage Errorの数値が0.5度以下なら成功です。ちなみにこの時は1.79もありますから失敗です。


Uploadボタンを押すとWrite calibrationと出ますので、元の画面に戻ります。
最後に右端の赤くなった↑ボタンでDistoXへデータを転送して終了です。