2015年11月20日金曜日

ペーパーレス洞窟測量 vol.1 ”道具の準備”

ペーパーレス洞窟測量 vol.1 ”道具の準備”


Asian Transkarst 2015にて開催された、Mateusz Golicz氏によるPaperless Cave Surveying Workshopの内容をまとめて、追記したものです。
通常の洞窟測量の経験がある方を対象にした内容です。基本的な測量の概念については説明していません。



ペーパーレス洞窟測量、何がすごいか?
まず、一台の測量計で、「距離」「傾斜」「方位」すべてを計測できます!
上から、方位、傾斜、距離が表示されます。左上にBluetoothマークが。



そしてそのデータをBluetoothでモバイルデバイスに送信し、デバイス上のソフトがその場で側線を描いてくれます。
スケッチャーは、今までより楽にスケッチを進めることができます。

測量後に帰宅したら、モバイルデバイスからDXFやSVG(グラフィックデータ)とTXT(テキストデータ)をエクスポートできるので、そのままイラレで清書したり、お好みの測量ソフトで3Dデータにしたりと、データをすぐに活用できるのです。
Asian Transkarst2015での洞窟測量講習の様子



ペーパーレス洞窟測量のシステムは、スイス人のBeat Heeb氏が開発・販売しているものです。以下のサイトに様々な情報があります。
Paperless Cave Survey
 ※英語が読める方は、こちらを見ていただくほうが早いかも。


必要なもの


  • DistoX2
  • Windowsモバイルデバイス あるいは アンドロイドデバイス(要 専用ソフトインストール)


それぞれの機器について

DistoX2

通常に販売されているハンドヘルドの測量計(Disto X310など)を改造して、方位を計測する機能を追加する基盤を追加したもの。
タジマ レーザー距離計 DISTO-X310
タジマ レーザー距離計 DISTO-X310
価格:28,009円(税込、送料別)
★ライカ Disto X310 は、楽天やAmazonそのほか国内のネットショップで購入できます。80mまで計測可能なものと、120mまで計測できるものがあるようですが、80mまでのもので十分かと思います。★

Beat Heeb氏のサイトでDistoX2に改造するための基盤が販売されています。送料込みで、180ユーロでした。
まずは基盤を購入しましょう。
そのほかに非磁性リチウム電池を購入し、組み立てます。

購入したDistoX2基盤セット


非磁性リチウム電池は、以下のショップで購入できます。
http://www.powerstream.com/non-magnetic-lipo.htm
私は、5つまとめ買いしたので、作ってみたい方に一つ4800円で譲ります。電池にしては高いですが、理由があります。


 *なぜ高い?電池本体は20ドル@で、ショップはアメリカにあります。
現在、リチウム電池は普通郵便では海外に送れません。そのため、海外速達を使用する必要があり、送料だけで81.35ドルかかってしまいます。1つ買っても、100ドル超えてしまうのです。
今回、5つ購入したので、181.35ドルでした。
他に安価に入手する方法があれば、教えてください~。


組み立て方は、ウェブサイトで説明されています。不器用な人には難しいかも。

Disto X310、基盤、非磁性リチウム電池のほかに、はんだごて、はんだ、T6レンチ(星形)、マイナスドライバー、ペンチ、カッターが必要です。
私ははんだ付けに不慣れですが、何とかうまく改造できました。

組み立て動画(英語)
https://www.youtube.com/watch?v=grtXelTpcCY

組み立てマニュアル(英語)
http://paperless.bheeb.ch/download/DistoX2_AssemblyManual.pdf




Windowsモバイルデバイス あるいは アンドロイドデバイス
(要 専用ソフトインストール)


・アンドロイド スマートフォン
 Bluetooth内蔵、できれば防水。

・Windowsモバイルデバイス
 例えば、HP iPAD 202 のような機器。今では生産していないので、中古品を購入する。
 Bluetooth内蔵、できれば防水のものを選ぶ。

インストールする専用ソフトは、
*PocketTopo ★★★ 少し難しいが、使い込まれた良いソフト。Mateusz氏おすすめ。
*Qave ★★☆ Google Playにて入手可能。簡単だけど、機能に制限がある。
*Abris ??? Google Playにて入手可能。
*TopoDroid ??? Google Playにて入手可能。


ここまでで、ようやく道具の準備が終了。
つぎはいよいよ、測量の実施です!たのしみ~。



2015年11月19日木曜日

ケイバーズ・イングリッシュ Vol.1

今月は、Asian Transkarst 2015(第二回アジア洞窟会議)に参加して、インターナショナルムードいっぱい。
Transkarstの会場で、日本人の大学生たちに「英語が話せていいですね!」と褒められたので、気を良くして自己流のケイバーズ・イングリッシュを紹介します。
あくまでも、自己流です。

基本、英語を使うときは、「気合い」と「度胸」、そして「慣れ」が大事。
ひるまず、分からないときも「自分は悪くない、どうせ相手もネイティブじゃないのだ」、と自分に言い聞かせて突き進む。


海外のケイバーに出会った場合のために、ケイバーズ・イングリッシュを紹介します。


■Cavey ケイビー
意味: いかにも洞窟ありそうな


秋吉台のような、石灰岩ムキムキ、カレンキトキトのカルストエリアはもちろん、なーんか洞窟ありそうな場所をこう呼ぶようです。
アメリカでケイビングをしていた友人に教えてもらった。

□例文
What a nice cavey place!
なんてステキな洞窟ありそうな場所!


■Cover all カバーオール
意味: ケイビングスーツ(あるいは、ツナギ)


上下ツナギの服のことですが、ケイバーがカバーオールと言えば、それはもうケイビングスーツです。

□例文
Did you bring your cover all?
ケイビングスーツ持ってきた?




■Vertical cave/Horizontal cave バーティカルケイブ/ホリゾンタルケイブ
意味:竪穴/横穴


これくらいは誰でも知ってるのか?竪か横か、それによって装備が違うので、大事な単語です。

□例文
The entrance is vertical. After 20m-drop, it continues to the horizontal passage.
入口は竪。20mのピッチのあと、横穴が続くよ。


とりあえず、今日のところは以上です。
来年開催される、Eurospeleo2016めざして、頑張りましょう。

2015年4月23日木曜日

洞窟測量はけっこう大変!

いつも考えるのは、オーストラリアで開発された、ハンディ自動測量機のこと~。
もうちょっと小型化してくれれば~。

Hand-held Mobile Mapping

しかし、この測量機で測ると、測量点がないので、測線が無い。
洞窟の総延長とかって、どうなるのかなー。
何か測り方あるんでしょうね。こんな賢いのだから。


今のところは、洞窟の測量は超手動!
理屈は単純なので、一回やればわかるけど、洞窟の中で精度の高い測量をやりきるのは、けっこうな精神力を必要とする。

私がいつも心がけるのは、「しつこく、誠実に」ってこと。
寒くても面倒くさくても、気軽にやり直すことはできない。特に海外の洞窟になると、二度と行けないかもしれないのだ~。
そして、誰も正解をチェックしないと思うけど、ウソを書くのは言語道断!!
そのときその場所で不明点を残さないでやりきる!

つらいこと 測量中
 暗い
 狭い場所で機器の数値が読めない
 複雑な形状を平面に表すのが困難
 じっとする時間が長い
 泥でスケッチ・機器が汚れ、作業に支障をきたす
 滴下水でスケッチがビチョビチョになり、書いた字が消える
 地味な作業でメンバーが集まらない

つらいこと 測量後
 数字が間違えている
 図面を作るのが面倒くさい


楽しいこと
 図面ができてから洞窟の全貌が目に見える!
 図面に自分の名前を書ける!
 ひそかにうまく表現できた場所をメンバーに自慢できる!

楽しいこと少ね~!
そして、楽しいことは図面ができあがらないとやってこない。






2015年4月8日水曜日

郡上八幡(岐阜) たなばた洞探検~!

「とっておきだよ~」「いい穴だよ~」と自慢げなAgtさんの後を半信半疑で着いていったのだが、

まじでいい穴だった!!!

(写真の正面は近くの観光洞入口)

岐阜県の観光名所「郡上八幡」という場所にありまして、インターや駅から車で45分くらい~?
名前は無いので、仮で「たなばた洞」と呼んでいます★

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この穴、測量図が無いようなので、探検&測量を計画中!!!
参加してもいいよーって人を大募集中です♪

コメントしてもらうか、右側にあるコンタクトからメールください★
問い合わせのみでも歓迎~♪
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洞口は狭いよ

チョックストーンの間をSRTで20m程度?下降する!
























下降したらホールになってますー ;)

ホールの南側には鍾乳石が立派な小部屋が!!

ちょっとテクニカルなところもあり...

狭いルートもあります:/

珍しい?ライオンのしっぽ!

まだ行ってないルートもあり、次回は測量スタートしつつ、未探検部分のアタックをすると思います。

2015年3月21日土曜日

三重 OD1測量図

去年のことだけど、小穴の測量会をやりました。
割り振られて担当した「OD1洞」は思ったよりいい穴で、楽しい測量でした。

OD1洞

入口は1m程度、谷から尾根に上がる途中の密度の粗い露岩の間に開口。
垂直に3m降りるが、ホールドが豊富なのでフリーでも危なくない。
腐葉土の積もった洞床に降りたら、洞窟は真北に向かう斜度40度程度の斜洞になっている。
10mくらい、天井が低く大きな岩の隙間を縫うように奥へ向かうと、幅10m程度の床面が崩落して下がったような空間に行き止まる。
付近はつらら石と石筍が発達している。
ここで終わりかと思うと、右上のほうに幅1m以下の狭い穴が見える。
よじのぼって体を突っ込み、向こう側へ。
引き続き天井が低い斜洞形状が続くが、目の前に大きな石筍の林が見えると、天井が高くなり広い空間に出る。
ここから洞窟は真東に向かう。
斜洞の形状は相変わらずだが、広くて足元が土なので動きやすい。
つらら石と石筍のサイズと数は小さな洞窟にしては立派なので、一見の価値あり。

15mほど歩くと、0.5~2.0m床面が崩れて段差ができている。段差の低い場所を選んで降りていくと、落盤の目立つ最奥部分。
落盤で行きどまりになっているようなので、ディギングすればもっと広がる?

帰りに、ちょうど洞窟の進行方向が変わるあたりで、上層がありそうな場所が目に入るが、来た道と同じ空間の続きだった。

なぜかカメラを持っていなかったので、写真なし。


OD1洞 図面 PDF

2015年3月19日木曜日

探検家倶楽部ってなに

枠にとらわれず、探検家同市のコミュニケーションによって、幅広い活動と、スキルアップをめざしていきたいと考えています。

当面の活動は、奈良、岐阜(郡上)、岡山の洞窟探検測量を予定しています。
興味のある方はお気軽にお声がけください。参加したい、何をしてるのか知りたい、などどんな内容でも歓迎です。