行先の方向が修正されたのは良かったけど、衛星地図に表示されていた北に延びる道は、中国資本のニッケル鉱山会社の持ち物で通ることはできないようだった。
西側にも材木か何かを採る会社の道の入り口があり、ウェダリゾートの四駆車では道が悪くて行けないから、そこから歩いて行くとのこと。
目的地までは直線距離で9キロ。丸一日歩き続けて夜までに着くかどうか。
地元のガイドと一緒に会社の道の入り口に降ろされて、ジュマを待っている間に、会社の始業時間になったらしく、たくさん人が来て、重機を動かしたりし始めた。
暇なので、地元ガイドに地図を見せながら、ここにでっかい洞窟があるんだと身振りで解説すると、急に、おー!俺はそこの場所知ってるぜ、みたいな反応である(ていうか、今までわかってなかったんだ)。しかし、この場所からは、かなり遠いところだと、ガイドたちがざわざわしている。私たちは、今更なにを言うてんねん、みたいな気分になり、なりゆきを静観していると、ずいぶん時間が経ってからようやく準備を終えたらしいジュマがやって来て、私たちの荷物が多過ぎるよ、と言う。
確かに、吉田さんのバッグは200mのロープでいっぱいで、撮影機材が別バッグになったので、5個バッグがある。これ以上の人数は呼べないというので、じゃあということで、荷物を一つバラして私たちで分担することにした。
会社の人が、2キロくらいは車で送ってくれたが、雨で道がぬかるんでいて、これより先は無理だという。少ししか距離は稼げなかったが仕方ない。
ところが、歩き始めてしばらくすると、ジュマが、急坂を前にして、荷物が重い、目的地が遠い、行きたくない、と言い始めた。彼は、前回、私たちの荷物を持ってジャングルを歩いてくれたので、ちょっとびっくりした。私たちとしては、すでにお金も半分払っているし、彼の言い分は全然納得できないし、今更戻りたくはない。他の人は別にそんなに抵抗していなかったので、無理やり進むことにした。
ちょっと歩いては休み、のんびりな進行だった。こっちとしては、夕方までに9キロの行程を歩かなけりゃならんと思っているので焦り気味であった。そうはいっても、荷物が来なければ意味がない。
止まって休んでいると蚊が襲ってくる。毎回のことだけれども、アガタ氏はドライメッシュの半そで姿なので、すでにけっこう刺されていた。
午後になって、木で組んだ高床式の足場がある山の中の休憩所みたいなところに止まった。昼ごはんを食べたところで、この先には泊まれる場所がないので、今日はこれ以上は進まないという。拍子抜けしたが、彼らが水を確保できて泊まれる場所がないなら仕方がない。雨も降ってきそうな空模様だった。
その時は、まさかここで連泊するとはまったく思っていなかった。(つづく)
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