相変わらず酒と洞窟の日々を過ごしているオカザでございます。
本日は、測量計DistoX2の応用操作編についてご説明いたします。そもそも基本編をやってないって?まあ、基本操作は感覚的にお分かりいただけると思います(こちらの記事も参照)。測量時はほぼ赤いボタンしか押しませんね。
ところが、たまにうっかり変なボタンを押してしまって、知らぬ間にモードが変わっていたりします。そんな時でも焦らず!落ち着き払って対応できるよう、以下に裏技をメモしておくことにします。
CLR と SMART 同時押し
キャリブレーションモードON/OFF切り替え。キャリブレーションについてはこちら(Topodroid)またはこちら(PocketTopo)の記事を参照。
CLR と FUNC 同時押し
ブルートゥースON/OFF切り替え:OFFにすると画面上のブルートゥースボタンが消えます。)
SMART と ― 同時押し
トリプルショットのチェック機能ON/OFF切り替え:チェック機能をONにすると画面左下に「▲」マークが表示され、側線を書くために3回同じポイントを計測した時、その誤差が基準値(距離5㎝、角度3%)以内だと、3回目の計測でビープ音とともに数値の右側に合格印の「三」が表示されます。便利な機能なのでONにしておくことをオススメします。(合格サインでなくても、端末にデータを送った時にはちゃんと側線になっています。精度を求める方向け。)
MEM と ― 同時押し
バックサイトモードON/OFF切り替え:逆から計測する時に180度逆の方位で出してくれます。
MEM と FUNC 同時押し
サイレントモードON/OFF切り替え:サイレントモードにすると、データの数をカウントする画面右上の数字が---になり、データが端末に送信できなくなります。どんな時に使うのか不明。
REF と ― 同時押し
ビープ音のON/OFF切り替え
REF と + 同時押し
液晶のライトON/OFF切り替え
CLR と MEM 同時押し
残っているデータを全削除
CLR と FUNC と MEM を5秒間同時押し
初期化。データが削除され、キャリブレーションもリセットされます。
ちなみに、私はこの記事を書くために、うっかり初期化ボタンを押したので、来週の活動はキャリブレーションからやり直しです😕
…と思いましたが、その場合は、端末内のcalibration coefficientをDistoX2へUploadし直せば良いのでした。まだまだ手探り状態です。
洞窟探検の活動報告やケイビング関連の役立つ情報をメモ的にアップしています。 奈良、岐阜(郡上)、岡山などでの洞窟探検測量を実施中! 参加希望、お問合せなど、コンタクト歓迎中!
2017年5月20日土曜日
洞窟の測線をGoogle Earthで見よう!
みなさん、洞窟測量してますか~?👂👂👂
測量した図面をニヤニヤと眺める以外に、楽しむ方法があります。
洞窟測量ソフトCompassを使って、Google Earthに洞窟の側線を重ねると、楽しみが倍増すること間違いなし!
まず必要なのは、洞窟測量ソフトCompassです。
◇洞窟測量ソフトCompass
どうやら、アメリカのほうでよく使われている測量ソフト。日本では数人しか使っていないと思う。シェアウェア。25ドルから。無料トライアル可能。
測量した図面をニヤニヤと眺める以外に、楽しむ方法があります。
洞窟測量ソフトCompassを使って、Google Earthに洞窟の側線を重ねると、楽しみが倍増すること間違いなし!
まず必要なのは、洞窟測量ソフトCompassです。
◇洞窟測量ソフトCompass
どうやら、アメリカのほうでよく使われている測量ソフト。日本では数人しか使っていないと思う。シェアウェア。25ドルから。無料トライアル可能。
※ダウンロードは「Getting Compass」というメニューから。紛らわしいアイコンがたくさんあります。
◇重要!◇
測量するとき、洞口のポイント0でGPSやスマホで座標をとっておいてください。ポイント0で測れないときは、できるだけ洞口の近くで測りましょう。
①準備
まず、測量した数値をCompassに入力してください。
ここの説明はしません。ソフトウェアの説明になるので、面倒くさいし、話が長くなるから。
※「Right, Left, Up, Down」の数値も入れたほうが、洞窟の画像が立体的になるのでおすすめです。でも、私はいつも面倒くさくて入れてません。
②二カ所のウィンドウで座標を入力
1. Project Managerの画面で、測量のフォルダを選び、ダブルクリックします。
2. 表示されたノード設定ウィンドウの「Links/Fixed Stations」をクリックします。
3. 表示された画面に座標情報を入力します。
なぜかわかりませんが、UTMの数値を使うとうまくいきます。UTMの数値は、Compass上でも調べることが可能ですが、ネットでも換算できるサイトがあるので、お好きな方法で調べてください。ゾーンコードも忘れず調べてください。
入力したらOKをクリックして、ウィンドウを閉じます。
4. Project Manager画面で、プロジェクトを選びながら、「Set Base Location」のボタンをクリックします。
プロジェクトを選びながら、右クリックしても同じメニューが表示されます。
5. 手順3で入力したUTM座標をもう一度入力します。
UTM以外の数値は自動で換算数値が入るはず。測地系は手動で入れてください。
「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
③KMLファイルをエクスポートする
1. Project Managerの画面で、「Process」ボタンを押します。
上のボタンでも、下のボタンでも同じです。
こういう画面は、「Yes」をクリック。
2. Cave Viewerで洞窟のシルエットが表示されます。
「File」-「Export」-「Export 3D format」をクリックします。
画面で見にくいですが、赤いラインが洞窟の側線です。頑張って「Right, Left, Up, Down」を入力すると、もっと3Dっぽいシルエットが表示されます。
3. 表示されるエクスポートウィンドウの「KML」タブをクリックします。
4. 座標の測地系を選択して、「Export KML File」ボタンをクリックします。
右側のLine Color、Fill Colorで、書き出すイメージの色を選択できます。
5. 座標の入力がうまく行っていると、このようにKMLファイルの保存ウィンドウが表示されます。
エラー画面がでるときは、座標の入力に問題があります。
④書き出したファイルをGoogle Earthで確認する。
Google Earthをインストールしている環境で、エクスポートしたファイルをダブルクリックすると自動でGoogle Earthが開きます。
オレンジのラインが洞窟のイメージです。
すごーい!道路(8号線)を横断して、隣の山まで行っちゃったよ!
まじすげー。
と、興奮することができます。
え?なんだかよく分からない?
そんなこと言うならやらなくてよろしい!
2016年4月7日木曜日
ペーパーレス洞窟測量 vol.4 ”キャリブレーションTopoDroid版”
いつも洞窟のことで頭がいっぱいのオカザです。
チカノさんから始まった我がチームのペーパーレス測量ですが、先日ようやく基板とバッテリーが届き、色々ありましたが無事に私の測量計DistoXもペーパーレス対応になりました。わーい。
しかし、まだチカノさんも苦戦したというキャリブレーション作業が残っています。これが面倒で、ちゃんとマニュアルを読んで準備していかないと手こずります。チカノさんはPDA上でPcketTopoというアプリを使っていますが、私はAndroid携帯を端末としてTopoDroid(トポドロイド)というアプリを使っているので、TopoDroidのバージョンをメモしておこうと思います。ちなみに、TopoDroidは日本語対応していないので全部英語です。英語が分かる方は以下のマニュアルが参考になりますが、2016.4現在のバージョンは3.1のため、以下のページは2.5と2.7についてなので情報がやや古いです。
http://www.gzluna.com/cave/distocalibnew.html
http://marcocorvi.altervista.org/caving/apps/tdmanual/index.htm
準備したもの:
①8方向がわかる板(カッターマットに線を引いた。もう少し固いものが良かった。)
②三角定規(測量計を45度にするため、立てやすいように二個を組み合わせた。)
③基盤を交換したDistoX
④TopoDroidをインストール済みのAndroid携帯
①DistoXをキャリブレーションモードにして、全56ショットを取る。
ここはチカノさんの記事④~⑥と同じですので省略します。
ちなみにどの方向からショットを取り始めるか、順番はあまり関係ないみたいです((追記)キャリブレーションの最初の16ショットは、水平方向に取るのが良いそうです)。あと、取り間違えてしまっても、あとでデータを消せますので、とりあえずすべてのショットを取りましょう。
(注)ショットを取る作業は本来は磁場の影響の少ない洞窟内でやります。
②DistoXはキャリブレーションモードのままで、データをAndroidへ転送します。TopoDroidoを起動し、左上の赤いDistoXマークをタップ。

Bluetoothで接続するDistoXのアドレスを選びます。
接続したら、三つ目の歯車マークをタップすると、「Calibrations」の表示がでます。
「New Calibrations」をタップし、名前を適当に付けて、2番目のフォルダーマークをタップします。
Calibrationの画面になったら、左上の↓ボタンをタップでダウンロードを開始します。
DistoXとつながっていれば、DistoXのbluetoothマークが点滅し、56のデータが転送されます。
③データをグループ分けし、係数を計算して、DistoXへ戻す。
難しそうですが、ボタンを順番にタップしていくだけです。
3番目の「1.2.3...」をタップして、OKをタップすると、自動で4データ毎にグループ分けしてくれます。グループ分けが終わると、データが青とピンクの文字に変わります。各データをタップして、手動でグループ分けをしたり、いらないデータを修正・削除することもできます。
一覧の数値は
ID/<グループ番号>/方位/斜度/回転度/エラー数値(係数計算後に表示)
の順番で表示されています。
次に5番目の歯車マークをタップし、係数を計算します。
下に出てくるAverage Errorの数値が0.5度以下なら成功です。ちなみにこの時は1.79もありますから失敗です。
Uploadボタンを押すとWrite calibrationと出ますので、元の画面に戻ります。
最後に右端の赤くなった↑ボタンでDistoXへデータを転送して終了です。
チカノさんから始まった我がチームのペーパーレス測量ですが、先日ようやく基板とバッテリーが届き、色々ありましたが無事に私の測量計DistoXもペーパーレス対応になりました。わーい。
しかし、まだチカノさんも苦戦したというキャリブレーション作業が残っています。これが面倒で、ちゃんとマニュアルを読んで準備していかないと手こずります。チカノさんはPDA上でPcketTopoというアプリを使っていますが、私はAndroid携帯を端末としてTopoDroid(トポドロイド)というアプリを使っているので、TopoDroidのバージョンをメモしておこうと思います。ちなみに、TopoDroidは日本語対応していないので全部英語です。英語が分かる方は以下のマニュアルが参考になりますが、2016.4現在のバージョンは3.1のため、以下のページは2.5と2.7についてなので情報がやや古いです。
http://www.gzluna.com/cave/distocalibnew.html
http://marcocorvi.altervista.org/caving/apps/tdmanual/index.htm
準備したもの:
①8方向がわかる板(カッターマットに線を引いた。もう少し固いものが良かった。)
②三角定規(測量計を45度にするため、立てやすいように二個を組み合わせた。)
③基盤を交換したDistoX
④TopoDroidをインストール済みのAndroid携帯
①DistoXをキャリブレーションモードにして、全56ショットを取る。
ちなみにどの方向からショットを取り始めるか、順番はあまり関係ないみたいです((追記)キャリブレーションの最初の16ショットは、水平方向に取るのが良いそうです)。あと、取り間違えてしまっても、あとでデータを消せますので、とりあえずすべてのショットを取りましょう。
(注)ショットを取る作業は本来は磁場の影響の少ない洞窟内でやります。
②DistoXはキャリブレーションモードのままで、データをAndroidへ転送します。TopoDroidoを起動し、左上の赤いDistoXマークをタップ。
接続したら、三つ目の歯車マークをタップすると、「Calibrations」の表示がでます。
「New Calibrations」をタップし、名前を適当に付けて、2番目のフォルダーマークをタップします。
Calibrationの画面になったら、左上の↓ボタンをタップでダウンロードを開始します。
DistoXとつながっていれば、DistoXのbluetoothマークが点滅し、56のデータが転送されます。
③データをグループ分けし、係数を計算して、DistoXへ戻す。
難しそうですが、ボタンを順番にタップしていくだけです。
3番目の「1.2.3...」をタップして、OKをタップすると、自動で4データ毎にグループ分けしてくれます。グループ分けが終わると、データが青とピンクの文字に変わります。各データをタップして、手動でグループ分けをしたり、いらないデータを修正・削除することもできます。
一覧の数値は
ID/<グループ番号>/方位/斜度/回転度/エラー数値(係数計算後に表示)
の順番で表示されています。
次に5番目の歯車マークをタップし、係数を計算します。
下に出てくるAverage Errorの数値が0.5度以下なら成功です。ちなみにこの時は1.79もありますから失敗です。
Uploadボタンを押すとWrite calibrationと出ますので、元の画面に戻ります。
最後に右端の赤くなった↑ボタンでDistoXへデータを転送して終了です。
2016年1月17日日曜日
デュオ14LEDをカスタムしてみた
スカリオンなどの強力なLEDヘッドランプも主流になっていますが、値段の安さ、そこそこの防水性や稼働時間などの利点から、相変わらずpetzlのデュオ14もケイビング業界では人気です。
一台目のデュオの電池ケースにひびが入ったので、デュオを新品に買い替えたついでに、こちらのイギリスのサイトで販売しているカスタム部品を購入して、まったく使っていないハロゲン(薄暗い。何に使うのか。)をスポットに変更したので、その過程を記録しておきます。今のところは順調に動いています。
デュオカスタムのサイトでは、何種類かのモジュールを販売していますが、今回はハロゲン部分だけを交換したので、以下のGecko Spotを購入しました。価格は£32(送料£7.5)。 注文してpaypalで払ったら一週間くらいで来ました。
LEDの部分を4段階の明るさに変えられるモジュールも販売されています。
デュオのカバーを外します。
ハロゲンはねじ式にはまっているだけです。
右上にハロゲンの予備もありますが、これも外します。
ハロゲンの予備が入ってるなんて、今まで知らなかった。
LEDの基盤も邪魔なので、一旦はずします。刺さっているだけなので、簡単にはずれます。
ハロゲンはずしたねじに、Gecko Spotの線の先についているソケットをはめる。
線の取り回しがちょっと難しいですが、なんとか落ち着かせました。LEDをはめなおし、抑えつつカバーを元に戻して完了。
銀色の反射板はサイズが合いませんので撤去。基盤が見えて、ちょっとカッコよくなりました。反射板なくてもLEDの明るさには特に影響があるように思えません。
これで、ワイドとスポットが両方使えるようになって、便利です。
2015年12月18日金曜日
ペーパーレス洞窟測量 vol.3 ”測量してみた→感動!”
本当にペーパーレスだった!
2015年12月13日 岐阜県郡上市八幡町で、先日見つけた3つの洞窟を再び訪れました。
2つは入洞するためにディギングが必要。
1つは地元でも知られている洞窟。
| 洞窟へと向かう |
先週ようやくキャリブレーションを完了したDistoX2の初登場!
![]() |
| DistoX2のデビュー! |
ということで、地元の方に教えてもらった、深さ20mの小さな竪穴から~。
他の二人は、ほんの数10m離れた場所にある別の洞口を開口中。
一人で、あれこれ悩みつつ、のんびりやって、2時間程度で測量できました。
DistoX2で計測すると、Bluetoothを介してPDAにデータが送られます。
すみません、スクリーンショットの撮り方が分からなかったので、PDAの画面をカメラで撮りました。ちょっと画像がへぼいです。
![]() |
| 計測したデータの表示 |
側線にしたいポイントは、連続で3回計測します。
近似値が3回計測されたことを確認すると、ソフトが自動で次のポイントとして認識します。
側線以外のポイントは、洞窟の形状を表すための線になります。
計測したポイントは、すぐに側線として表示されます。
側線は、平面図画面と縦断面図画面で確認できます。
| 縦断面画面 |
上の画面で赤い線が自動で表示された線です。
黒い線は、計測した線を元に、私がスケッチしました。
側線と、形状を表すための線を使って、スタイラスでスケッチします。
左上の丸は、洞口です。
クロスセクション機能を使って描きました。
クロスセクションを描きたいポイントを中心に360°一周測ってから、画面上のそのポイントを長押しすると、サブメニューが表示されて、クロスセクションモードになります。
この機能、最高です。大好きです。
| 完成したスケッチ |
と、できあがったら、グラフィックデータをエクスポートします。
| グラフィックデータのエクスポート画面 |
そのほかに、縮尺を選んで出力するか、実寸で出力かも選べます。
また、出力する要素とレイヤーを選択できます。(Adobe Illustratorなどで表現できる)
出力先は、PDAのハードドライブやSDカードを選べます。SDカードに保存したほうが便利ですねー。
出力されるのは、「.dxf」ファイルです。
私はAdobe Illustratorで開きました。
![]() |
| 開くとき、必ず「元のサイズ」で!!! |
![]() |
| イラストレーターで開いたdxfファイル |
感激!もう図面ができちゃったよ~。
![]() |
| スケッチは、編集可能なベクター形式で出力される。。。 |
図面が完成したら、XSectのレイヤーを削除。
側線を残したいなら、Shotsのレイヤーを黒い線にして、残せば良いのだ。側線が邪魔なら、Shotsのレイヤーも削除!
このすっきりしたレイヤー構成も最高です!
さらに、スケールや洞窟名、総延長、高低差など入力して、完成させます。
![]() |
| はい、できあがりー。 |
| この画面の下のほうです。 |
今回は、古き良き測量ソフト Compass に、側線データを入力して、計算しなおしました。
ちなみに、計算用のテキストデータも、Pocket Topoからエクスポートできます。
| 測量のテキストデータをエクスポートする画面 |
いずれにせよ、測量してから帰宅したら、ほぼ図面ができあがってるのが最高です。
この日は、もう一つの洞窟も測量しました。
こっちは、リバースショットで計測したところと、普通に測ったところが、うまくつなげられなくて、苦労しましたが、図面は無事にできました。
ちなみに、防水カバーは、一日でボロボロ。
狭いところでグリグリしたら、一瞬で穴が開きました。
ちょっと高価でも、ちゃんとした防水ケースを用意したいかも。
苦労して測量したデータが無くなるのは、お金に代え難い辛さです。
あと、この日2つの洞窟を測量して、その後スケッチの見直しでごちゃごちゃしていたら、1日でPDAの電池が無くなりかけました。
「データを保存しないと、バッテリーがないよ」とメッセージが出たのです。
だいたい4~5時間くらいしか持たなかった。
予備の電池を買わなければいけないことが分かりました。
2015年12月9日水曜日
ペーパーレス洞窟測量 vol.2 ”キャリブレーションとPDA”
祝!キャリブレーション完了!
DistoX2のセットアップで、一番難しいのはキャリブレーションでした!
私は、もっと簡単なものと思っていて、マニュアルを斜め読みしたあと、You Tubeで見つけたキャリブレーションのハウツー動画をマネしてやってみたところ、全然できなくて、まる一か月も奮闘することになってしまった!
DistoX2が既製品を改造して作るものなので、正確な計測をするために、キャリブレーションは必ずしなければいけないと書かれている。だけど、自分で何をやってるのか、さっぱりわからないので、うまく行かないときにどうすればいいのかも分からない。
・マニュアル
http://paperless.bheeb.ch/download/DistoX2_CalibrationManual.pdf
・You Tubeで見つけたハウツー動画(何をやるか理解するのにとても役立った!)
https://www.youtube.com/watch?v=IYAKCc9ZCJ0
参考になるかどうかわからないけど、私がやったことをメモしておきます。
書きだしてみると、ずいぶん長い道のりですが、実際の作業も長い道のりです。
特に、⑧のところで期待する数値が出ずに、何度もやり直ししました。
① キャリブレーションは洞窟で実施するのが一番。小さな金属でも、Distoの計測値に影響するので、できるだけ磁性が影響しない場所を選ぶこと。
② Distoの角度を0度、90度、45度にするための台座を用意する。
私はA4くらいの小さな木の板と、二等辺三角の木片を東急ハンズで買いました。
③ Distoのレーザーが出るところを紙とテープでふさぐ。
測った距離が一定になるように、考えた末の対策ですが、キャリブレーションのときは距離は問題でなくて、角度が重要と書かれているネットの書き込みもあったので、効果は不明。
④ 洞窟に行って、できるだけ金属の無い環境を作る。
ヘルメット、時計などバッグに入れて、岩盤で隔てられた隣の空間に置き、サブライトだけでキャリブレーションをスタートする。
⑤ DistoX2の[CLEAR]+[SMART△]キーを同時押しで、キャリブレーションモードに切り替える。
⑥ マニュアルどおり、56ショットを計測する。
測る方向:上下、左右、前後、斜め右前上下、斜め左前上下、斜め右後ろ上下、斜め左後ろ上下
測るとき、DistoX2を回転させて4方向を1ショットずつ取る。
⑦ PocketTopoの[Stop]を選択し、DistoX2のキャリブレーションモードを終了する。
⑧ PocketTopoのキャリブレーションメニューで、計測値を読み込んで、PocketTopo上で[Evaluate]する。
→計測値の下に出る数字の、左から三つめΔの数値が、「0.5」より小さい場合、キャリブレーションは成功。
⑨ PocketTopoの[Update]を選択する。
画面の下に「Now Progressing…」(正確な文面は忘れた)と表示され、結果がDistoX2に転送されたら、[OK]に変わる。
⑩ 確認のために、画面を上右下左に向けた状態で4ショット測り、角度が0.2~0.3度以内の誤差であれば問題ない。
接続するデバイス
私はDistoX2と接続するデバイスとして、中古のPDA(hp iPAQ h4150(英語版)¥5,750)を購入しました。デバイスに必要な条件は、以下の2つ。
① 必要な測量ソフトがインストールできる
② Bluetooth接続ができる
今どきのアンドロイドでいいです。
実際、アンドロイドを使ってDistoX2で測量している人もいるようです。防水で、電池の持ちが良ければ、古臭いPDAを使う必要はないと思います。
しかし、私が参加したワークショップのスピーカーだったMateusz Golicz氏のおすすめであるPocketTopoを使いたかったので、Windows Mobileを搭載したPDAを選びました。
DistoX2を開発したHeeb氏のおすすめは、RPDA 696ですが、見つけられなかった。また、HP iPAQ 114もおすすめしていますが、出回っているものが高価だったので、手が出ませんでした。こういったPDAは、まだ防水の仕様ではない時代に販売されていたので、洞窟で使うにあたって、防水ケースに入れたり、よくあるビニールのケースに入れて対策をします。
私も、二枚で1000円くらいの安いケースを買って入れてみた。これは完全に消耗品です。高くてかっこいいケースもありますが、1万円以上と高価なので、却下。
| 2枚1000円くらいで、好日山荘でゲットした防水パック。テープで補強してから、紐を通した。 |
PDAを購入したら、Pocket Topoをインストールするのですが、たぶんやり方が分からないので、やり方を書いてあるサイトのリンクを貼っておきます。
Pocket Topoインストール手順
http://bec-cave.org.uk/index.php?option=com_content&view=article&id=1209:pocket-topo-installation-instructions&catid=69&Itemid=591&lang=en
その昔、PDAはパームという種類が流行って、私も昔持っていましたが、パームはOSがWindows moblileではないので、Pocket Topoが使用できません。
しかし、パーム用の同様のソフトがあるそうで、Heeb氏のサイトに紹介されていました。
とにかく、キャリブレーションが終わって、ようやくペーパーレス測量ができます!
やったー!!!!!
2015年11月20日金曜日
ペーパーレス洞窟測量 vol.1 ”道具の準備”
ペーパーレス洞窟測量 vol.1 ”道具の準備”
Asian Transkarst 2015にて開催された、Mateusz Golicz氏によるPaperless Cave Surveying Workshopの内容をまとめて、追記したものです。
通常の洞窟測量の経験がある方を対象にした内容です。基本的な測量の概念については説明していません。
ペーパーレス洞窟測量、何がすごいか?
まず、一台の測量計で、「距離」「傾斜」「方位」すべてを計測できます!
![]() |
| 上から、方位、傾斜、距離が表示されます。左上にBluetoothマークが。 |
そしてそのデータをBluetoothでモバイルデバイスに送信し、デバイス上のソフトがその場で側線を描いてくれます。
スケッチャーは、今までより楽にスケッチを進めることができます。
測量後に帰宅したら、モバイルデバイスからDXFやSVG(グラフィックデータ)とTXT(テキストデータ)をエクスポートできるので、そのままイラレで清書したり、お好みの測量ソフトで3Dデータにしたりと、データをすぐに活用できるのです。
| Asian Transkarst2015での洞窟測量講習の様子 |
ペーパーレス洞窟測量のシステムは、スイス人のBeat Heeb氏が開発・販売しているものです。以下のサイトに様々な情報があります。
Paperless Cave Survey
※英語が読める方は、こちらを見ていただくほうが早いかも。
必要なもの
- DistoX2
- Windowsモバイルデバイス あるいは アンドロイドデバイス(要 専用ソフトインストール)
それぞれの機器について
DistoX2
通常に販売されているハンドヘルドの測量計(Disto X310など)を改造して、方位を計測する機能を追加する基盤を追加したもの。
★ライカ Disto X310 は、楽天やAmazonそのほか国内のネットショップで購入できます。80mまで計測可能なものと、120mまで計測できるものがあるようですが、80mまでのもので十分かと思います。★
|
Beat Heeb氏のサイトでDistoX2に改造するための基盤が販売されています。送料込みで、180ユーロでした。
まずは基盤を購入しましょう。
そのほかに非磁性リチウム電池を購入し、組み立てます。
| 購入したDistoX2基盤セット |
非磁性リチウム電池は、以下のショップで購入できます。
http://www.powerstream.com/non-magnetic-lipo.htm
私は、5つまとめ買いしたので、作ってみたい方に一つ4800円で譲ります。電池にしては高いですが、理由があります。
*なぜ高い?電池本体は20ドル@で、ショップはアメリカにあります。
現在、リチウム電池は普通郵便では海外に送れません。そのため、海外速達を使用する必要があり、送料だけで81.35ドルかかってしまいます。1つ買っても、100ドル超えてしまうのです。
今回、5つ購入したので、181.35ドルでした。
他に安価に入手する方法があれば、教えてください~。
組み立て方は、ウェブサイトで説明されています。不器用な人には難しいかも。
Disto X310、基盤、非磁性リチウム電池のほかに、はんだごて、はんだ、T6レンチ(星形)、マイナスドライバー、ペンチ、カッターが必要です。
私ははんだ付けに不慣れですが、何とかうまく改造できました。
組み立て動画(英語)
https://www.youtube.com/watch?v=grtXelTpcCY
組み立てマニュアル(英語)
http://paperless.bheeb.ch/download/DistoX2_AssemblyManual.pdf
Windowsモバイルデバイス あるいは アンドロイドデバイス
(要 専用ソフトインストール)
・アンドロイド スマートフォン
Bluetooth内蔵、できれば防水。
・Windowsモバイルデバイス
例えば、HP iPAD 202 のような機器。今では生産していないので、中古品を購入する。
Bluetooth内蔵、できれば防水のものを選ぶ。
インストールする専用ソフトは、
*PocketTopo ★★★ 少し難しいが、使い込まれた良いソフト。Mateusz氏おすすめ。
*Qave ★★☆ Google Playにて入手可能。簡単だけど、機能に制限がある。
*Abris ??? Google Playにて入手可能。
*TopoDroid ??? Google Playにて入手可能。
ここまでで、ようやく道具の準備が終了。
つぎはいよいよ、測量の実施です!たのしみ~。
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